医師インタビュー
「私の考える名医」
ネットやSNSでは、埋没法の失敗を嘆く声が多くみられます。きっと「私も失敗したんじゃないか…」と気に病み、身の回りの人にも相談できず、一人で不安を抱えている人が他にもいらっしゃるでしょう。
埋没法は失敗しても、抜糸をして修正できるので、あきらめないでください!ただ、1度失敗して怖い思いをすると、次の手術を受けるのも勇気がいります…。 そこでビューティー編集部から、安心して再手術を任せられる「名医の見極め方」を皆さんにお届けすることに!
より信頼できる名医とはどんな人なのかを考えた結果、医師が知る名医こそ、正真正銘の名医だと行き当たりました。今回は、二重手術の症例数20,000例以上でトラブル事例ナシ(2018年8月現在)といわれる濱田先生の噂をききつけて、濱田先生の考える名医についてお聞きしました。

濱田英之輔先生
神戸大学医学部を卒業し、同大学の麻酔科で麻酔科医としての経験を積む。美容外科医として大手美容外科院長を歴任した後に独立し、2002年アーティスクリニック開院。神戸西宮院、博多院の二拠点を構え、二重手術の症例数は20,000件以上にも及ぶ。
濱田先生へインタビュー
二重手術における名医とは?
―濱田先生の考える名医ってどんな人ですか?
名医の条件として「技術力がある」のは当然の大前提として、「患者さまの希望をできるだけ叶えようと努力をしている」かどうかで大きく分かれると思いますね。残念ながら、患者さまの希望を聞こうとしない美容外科医って結構多いんです。
―そうなんですか…。
まず技術力のない医師だと、患者さまの希望を聞いてもそもそも実現できませんから(笑)
例えば二重手術だと二重になりやすいラインがあるので、希望を聞くことよりも手術のしやすさで決めてしまう医師もいるようです。
―患者さまの希望よりも、自分の楽さを選ぶなんて…!
患者さま一人一人の希望をヒアリングして、それに近づけようとするのは時間もかかります。たとえ技術力があっても時間をかけたくないと考えているクリニックでは、患者さまの希望が実現される可能性は少ないでしょうね。
―「時間をかけたくない」のはどうしてなんでしょう?
美容外科の裏側の話にはなりますが、一日にたくさん患者をこなせばそれだけ売上があがる、もしくはただ単に面倒くさい。
―そんな…!!(絶句)
こういうのは本末転倒というか…本当に残念なことですね…。
(少し考え込まれた後)ちょっと極端な例え話になりますが、仮にですね、自分の目に全く不満がなくて希望していない方に、本人が気付かない間に痛みも腫れも全くない仕上がりも完璧な二重手術で目の形を勝手に変えてしまったとしたら。
―気付かない間に(笑)
仮にですよ(笑)仮に。いくら技術があって完璧な施術ができたとしても、この方が喜ばれると思いますか?
―逆に怒っちゃうかもしれませんね。
その通りです。つまりそもそも美容整形というのは患者さまの希望や意見、満足なしでは成立しないんです。それを忘れたクリニックが多いのは本当に残念なことだと思います。
良き医師であるために
―濱田先生もきっとご自身で「良き医師であろう」とされている一人だと思いますが、心がけていることは何でしょうか?

先ほどもあげましたが、患者さまの希望に少しでも近づけるようにと常に心がけています。
そして患者さまの希望を実現するための技術の追及ですね。特に痛み・腫れの少ない二重手術を実現するための研究を重ねています。
―痛みを怖がる人は多いですもんね。
手術ですから、まったく痛みがないというのは不可能かもしれませんが、やっぱり受ける側としては痛くないほうが良いですよね。
―はい!もちろん。
きちんとした麻酔を行うためには患者さまの様子を確認しながら時間をかけて行う必要があります。注射一つにしても「注射は痛いものだ」という考えしか持っていない医者の注射は痛いんですよ。
―痛いのが当然ではないってことですね。つまり濱田先生の注射だったら…?
私の注射は痛くないと好評です(笑)
―ぜひ受けて確かめてみたいです。
他院で二重手術を受けられた方で「前回はすごく痛かった」とおっしゃられる方のほとんどは、アーティスクリニックの施術の痛みの少なさに驚かれていますよ。
二重埋没法の他院修正って多いの?
―SNSで二重埋没法の失敗を嘆く声があがっていますが、濱田先生も「他院で失敗した…」と悩まれている人をよくお見掛けしますか?
そうですね。アーティスクリニックでは二重手術のカウンセリングを受ける方の2割ぐらいが、他院で手術したけれどうまくいかなかったというご相談ですね。
二重をもっと自然に仕上げたい、思った以上に腫れてしまって困っている、もうとにかく一刻も早く抜糸を希望される方、とお悩みの内容は様々です。
―思ったよりも大勢の方が悩まれてるんですね…。本来、修正手術や抜糸は執刀された医師が行うほうが良いのでしょうか?
たしかに「どのような施術を行ったか」「どのように糸を通したか」一番理解しているのは執刀医本人ですので、技術を持っている執刀医なら、修正や抜糸もお願いするのが良いと思います。
しかし、例えば一言で抜糸と言いましても不用意に行えば大きなキズが残ったり、腫れたりする原因ともなります。
―例えばどんな?
良くお聞きするケースとしては、二重手術直後に腫れと不自然さに驚いてしまって一刻も早く抜糸をしたいけども、執刀医に相談しても「術後3週間は抜糸ができません」等のように断られてしまうことがあるようです。
このような場合は執刀医が
- 抜糸の技術を持ち合わせていない。
- 抜糸の技術はあるが抜糸をしたくない。
このどちらかになります。
1点目は問題外として、2点目の方ですが執刀医としては腫れがおさまるまでが完成と考えているので、今はまだ抜糸しないほうが良い、もしくはしばらくすれば見慣れるだろうという考えなのだと思います。
―時間を置きたいということですね。
ええ、でも患者様としてはその腫れがおさまるまでの数週間を、後悔と不安で絶望的な気持ちで過ごさなければならない訳で…。それを耐えられなくなった患者様がアーティスクリニックに来られます。
すぐさま糸をとればその場で腫れがおさまりますので、気持ちが楽になったとすごく感謝して頂くということはよくあります。
―それは嬉しいに決まってます!
患者様が「失敗した」と訴える場合、その原因は執刀医の技術不足だったり、カウンセリング時の説明不足だったり、クリニックへの不信感であったり、色んなケースが考えられます。
担当医との間の信頼関係が損なわれたと感じるならば、思い切って新しいクリニックで相談してみることも選択肢としては良いと思います。
埋没法の失敗に悩む人が増えてしまう理由
―埋没法は失敗が少ない手術だと言われているのに、なぜ失敗に悩んでいる人が多いのでしょうか…?失敗を訴える原因は今いくつかあげて頂きましたが、大元となる何かが…?
失敗の定義にもよりますが、基本的に患者様の希望する状態をクリニックが実現できていないということだと思います。
―希望に応えているかどうか。
もちろん、我々もなんでもできる訳ではないですし、患者様の希望を完全に叶えることが物理的に不可能なケースもあります。
大切なことは患者様の希望があって、それに対してどれくらい実現することができるか。そうなるまでにどのようなダウンタイムがあるか等の大切な情報を医師と患者様が共有できているかだと思います。
―失敗を防ぐには患者様と医師の間で意識のすり合わせが大事、といったことですね!
そうですね。「失敗が少ない手術」というのは、簡単なイメージで気楽に施術を受けてもらえるように宣伝効果を狙った言葉なのかもしれませんね。
―なるほど。
いわゆる埋没法では、医師のテクニックをあまり必要としないので失敗が少ないと言われがちですが、私としては「失敗が少ない」訳ではないと思います。
患者様の希望をあまり聞くこともせず、手術しやすいデザインで一方的に手術をして「糸で縛って留めました。ちゃんとまぶたが二重になっているので成功」とは言い難いです。
―え、そんな医師がいたらショックです…。
患者さまファーストと考えないクリニックが多いことが、失敗に悩んでいる患者さまの多さにつながっているのでしょうね。
二重埋没法の失敗を防ぐためには
―それでは最後に、二重埋没法で失敗をしないためのアドバイスをお願いします!
まずはカウンセリングの時に担当医が「自分の希望を聞いてくれようとしているかどうか」の見極めが重要ですね。聞かない医師は本当に聞こうとしませんから(笑)
これはキッパリと二つに分かれますので判断しやすいと思います。
―分かりやすいですね。
自分の希望をちゃんと伝えるために、要望は事前に整理してまとめておくといいと思います。迷っていることやわからないことは、そのまま「どうしたらいいでしょうか?」と意見を求めてみるといいですよ。
―迷ってるまま行ってもいいんですね!
ちゃんと準備をしていてもカウンセリング中だけではどうしても決めきれないことや、迷ってしまうことも当然あると思います。
少しでも不安に感じることがあれば「一度帰って考えます」と告げる勇気を持つことも必要かもしれませんね。
あと二重手術でよくあることなのですが、幅の広い二重と控えめの二重どちらにしようか同じくらいに迷っている場合は、広めの幅を選ぶとほとんどの方が後悔してやり直しをされますね。
―そんな傾向が!
手術前のデザインではついつい「欲張って」しまいがちですが、広すぎる二重って本当に辛いんです。参考にお役立てください。
―二重の幅が広すぎると、不自然でキレイに見えませんからね。ありがとうございます、とっても参考になりました!
ビューティー編集部より
名医の見極め方はご理解いただけたでしょうか?
濱田先生のお考えによると
- 患者さまの希望を聞いてくれているか
- その希望を叶えようと努力してくれているか
をカウンセリングの様子から判断すれば、名医を見抜けるようです。
今回のインタビューでは、美容外科の思わぬ裏事情までお聞きすることができました。現場のリアルなお話を教えてくださった濱田先生に感謝です。
濱田先生の危惧されている「患者の希望を聞かずに、楽な二重手術を行う医師」が、美容外科界でゼロになることを願うばかりです。
取材協力 ~special thanks~
濱田先生が院長を務める アーティスクリニックとは |
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二重手術 費用 |
LS法ライト:100,000円 |
西宮本院 |
兵庫県西宮市松原町4-1 西宮ステーション6F JR神戸線「西宮」駅より南へ徒歩1分 |
博多院 |
福岡県福岡市博多区博多駅南1-2-18M ビル4号館7F JR九州「博多」駅より徒歩5分 |
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