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抜糸の傷跡が目立つ
埋没法の抜糸では皮膚を小さく切開して穴を開け、皮膚の中に埋め込んでいる糸を取り出します。穴は1mm~2mmと小さいもので、自然とふさがれて目立たなくなりますが、時に切開部分の傷口が目立ってしまうことがあります。
埋没法の抜糸による赤い傷跡
時には赤くなったりしこりのように硬くなってしまうことも。時間とともに改善されることがほとんどですが、数ヶ月しても治らない場合は処置が必要となります。
埋没法の抜糸で赤い傷跡が残る原因
抜糸でできた切開部分は、処置後2ヶ月くらいまでは不安定なため傷口が赤くなったり、硬くなってしこりのように見えたりします。埋没法の手術から時間がたっている場合や、なかなか糸が見つからない場合、抜糸の処置に時間がかかります。その結果、まぶたにダメージがかかってしまい、傷口が赤く化膿してしまうことがあります。
傷跡が残りやすい体質や条件
傷跡が目立つかどうかは、個々の体質や生活習慣にも大きく左右されます。特に以下のような条件を持つ方は、傷跡が残る可能性が高いとされています。
- ケロイド体質:皮膚が過剰に修復を試みることで傷跡が大きくなりやすい体質。
- 喫煙習慣:ニコチンが血流を妨げることで、皮膚の回復が遅れる可能性があります。
- 栄養不足:特にビタミンCや亜鉛など、傷を治すために必要な栄養素が不足している場合は治癒が遅れます。
- 過度な紫外線曝露:紫外線によって新しい皮膚がダメージを受けると、傷跡が色素沈着しやすくなります。
こうしたリスクがある方は、施術前後に生活習慣を見直し、医師に相談することでトラブルを未然に防ぎやすくなるしょう。
埋没法の抜糸で赤い傷跡が残ったらどうしたらいい?
どんなに小さくても、皮膚を切開する以上、多少の傷はできます。一般的に抜糸後2ヶ月ほどの間は傷口が赤くなって目立つ可能性は高いのですが、時間とともに赤みが取れ、硬いしこりのようなものも目立たなくなるケースがほとんどだと言われています。傷跡が残って気になる場合は執刀医に連絡してみましょう。
医師に相談すべきタイミング
赤みや腫れが通常より長引く場合、早めの相談が重要です。以下のような症状が見られたら、医師への相談を検討してください。
- 赤みが3か月以上引かない。
- 傷跡が硬く盛り上がり、触れると痛みがある。
- しこりが大きくなり、膿が出るなどの感染症の兆候がある。
これらの症状は、傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドに移行している可能性や、感染症のリスクを示している場合があります。
早期に対応することで症状を抑えることができるため、迷わず医師に相談しましょう。
抜糸をしたけれど傷が残った人の体験談
埋没法の抜糸では、切開部分の傷口が残ってしまうことがあります。実際に抜糸をしたけれど傷が残った人の体験談を見ていきましょう。
- 挙筋法の埋没をして1ヶ月です。片目が瞬きをすると瞼の筋肉が少し痛くつっぱりや違和感があります。そしてもう片方の瞼には糸の食い込みで凹みがあります。見た目も腫れがまだ少しあり、自然では無いです。二重幅を少し広げたかっただけなのに、不自然に広い幅にしている訳でもないのに、元々天然二重だったのに瞼に傷も残ってしまい最悪です。
引用元:Yahoo知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12221363192)
傷跡をいじるのは危険
埋没法の抜糸後は、傷だけでなく赤みや腫れ、内出血なども起こります。なかには糸がポコッと膨らんで見える人もいるでしょう。ただ、どの症状が発生している場合でも、絶対に目元を擦ったり触ったりしないでください。
術後にまぶたをいじると、傷口に負担がかかってしまいます。万が一菌が付着している指で触ってしまうと、感染症を引き起こす可能性もあるのです。特に摩擦は傷口を刺激するのみならず、腫れや赤みといった炎症を促進してしまうため、症状が治まるまではそっとしておきましょう。
抜糸後の生活で避けるべき行動
抜糸後の傷を悪化させないためには、以下の行動を避けることも重要です。
- 目をこする:無意識に行いやすいですが、傷口を刺激して治癒を遅らせる原因になります。
- 過度な運動や長時間の入浴:血流が過剰に促進されると傷口が開くリスクがあります。特に術後1~2週間は注意が必要です。
- 紫外線対策を怠る:傷口が紫外線を浴びると色素沈着を引き起こし、傷跡が目立つ原因になります。外出時はUVカットのサングラスや帽子を活用してください。
術後の生活習慣を適切に管理することで、より良い治癒を促すことができます。
メイクや化粧落としも傷を悪化させる原因
通常ファンデーションなどのベースメイクは、まぶたに直接塗らなければ術後から可能なことがほとんどですが、アイメイクに関しては抜糸後の傷が治まるまで控えるほうが良いです。
また、メイク落としや洗顔料は傷口に負担をかける原因となります。メイクを落とす時にはどうしても皮膚を擦らなければならず、その摩擦が傷口へのダメージとなってしまうでしょう。どうしてもメイクで傷や赤みを隠したいという人は、ゆっくりと撫でるようにメイクを落としてください。
メイク再開のタイミングと注意点
アイメイクやファンデーションの使用を再開する際には、以下のポイントを守るようにしましょう。
- 傷が「成熟期」(術後3週間程度)に入るまではアイメイクを控える。
- アイシャドウやアイライナーを使用する場合は低刺激性のものを選ぶ。
- メイク落としは、刺激の少ないオイルフリークレンジングやミルクタイプを使用し、優しく撫でるように落とす。
術後の肌は非常にデリケートなため、適切な製品選びと優しいケアが重要です。
傷ができてから傷跡が消えるまでの仕組み
何も知らないまま「いつ傷跡が消えるのだろう…」と考えているのは不安ですよね。
そこで、傷ができてから傷跡が消えるまでに体の中ではどんなことが起こっているのかを解説します。手術などの傷が治癒し傷跡が消えるまで、どんな仕組みになっているのでしょうか?
※傷の深さや状態など、個人差があります。
傷ができたとき
手術などで皮膚に傷がついたとき、傷のできた部分に血液が凝固。さらに、赤い腫れや痛みが生じ、これを「炎症期」といいます。
24~48時間後
体が傷を治そうとして、傷の縁から細胞の増殖を開始。いちばん外側の表皮は再上皮化をはじめ、開いていた傷口の表面が閉じます。
3日経ったころ
新しい細胞がどんどん増殖し、傷のあるスペースを埋めていく「増殖期」に入ります。
ここまでの治る過程で体質や物理的な刺激などの何らかの原因が加わると、肥厚性瘢痕などの症状を引き起こすことも。また、肥厚性瘢痕が悪化するとケロイドになることもあります。
1週間経ったころ
表皮が傷の縁に沿って移動し、傷口はほぼくっつきます。傷ができてから10~15日経ったころには傷の接着も安定してくるでしょう。
ただ、一見治ったように見えても内部ではまだ治癒しきっていません。ダメージを与えることのないよう、丁寧にケアしましょう。
3週間~4カ月後
細胞の活動が落ち着き、元の肌の色に近い状態へと変わっていく「成熟期」に。傷の接着がうまくできていない場合は傷口周辺に赤みがみられたり、硬くなることがあります。
半年~1年後
硬くなっていた傷跡も柔らかくなり、正常な皮膚と同じ状態へ落ち着きます。
キレイな傷跡にするためのケア方法
人間の体には傷を治そうとする治癒能力がありますが、キレイな傷跡にするためには傷口の「固定」と「安静」が重要です。傷口に力を加えると悪化してしまうため、擦ったりいじったりしてはいけません。
そのためメイクや化粧落としなども傷口にとっては大きな負担です。個人差がありますが、傷口が「成熟期」に入る3週間後までは極力メイクなどの刺激を避けた方が良いでしょう。
また、傷口の過度な乾燥を避け、かゆみや痛みがあるときは軟膏を塗って様子を見ましょう。入浴や運動に関しては、2週間ほどは過度な負担がかからないようにします。長時間の入浴は痛みの原因になりますし、傷口に刺激が加わるような運動では傷口が開く可能性があります。
なお、もしもかさぶたができた場合でも、剥がさないようにしましょう。無理に剥がしてしまうと新しくつくられている細胞組織を傷つけ、傷跡が残る原因になってしまいます。
参照:抜糸後のケア「きれいな傷のゴールまで」|日本医科大学武蔵小杉病院(参照元に飛びます。)
傷を治すための栄養素と食事
傷跡を目立たなくするには、適切なケアに加えて栄養管理も重要です。以下の栄養素を意識的に摂取しましょう。
- ビタミンC:皮膚のコラーゲン生成を助ける栄養素。柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ)、パプリカ、キウイなどに豊富です。
- 亜鉛:細胞の修復を促進します。牡蠣、ナッツ類、レバーなどに多く含まれます。
- コラーゲン:皮膚の弾力性を保つ成分。鶏皮、魚のゼラチン質、豚足などがおすすめです。
- ビタミンE:血流を改善し、傷の回復をサポートします。アーモンドやほうれん草に多く含まれます。
こうした食材を取り入れることで、体の内側から傷を治す力を高め、よりキレイな仕上がりを目指すことができるでしょう。
ビューティー編集チームより
埋没法の抜糸で傷跡が残った人へ
まぶたに赤い傷跡ができると、どうしても悪目立ちしてしまって気にする方はとても多いようです。気にするあまりについいじってしまう人もいるかと思いますが、刺激を与えるとかえって悪化する可能性がありますので、様子が落ち着くまではガマンガマン。ほとんどの場合は、2ヶ月ほどで自然と治ると言われているので、あわてず経過を見守りましょう。